9月に入っても相変わらず暑く、感染防止のためとは言え、マスクするのも正直つらい日々が続きます。相次いで接近する台風が、災害をもたらすことなく、暑さだけ吹き飛ばしてくれればと勝手なことを思ったりします。
そんななか、「学び直しの意欲、決意」をテーマに奥田カフェを開店。建築工学科と機械工学科の5名に来店いただきました。
1 開催日時
令和2年9月2日(水) 16:15〜17:00
2 開催場所
但馬技術大学校応接室
3 喫茶店主
奥田孝一大学校長
4 内容
これまでは、「20年学び、40年働き、20年休む」と年齢で区切られたライフサイクルが一般的でした。でも、人生100年時代になり、いくつになっても学び直しが必要で、年齢によるライフサイクルの区切りはなくなると言われています。企業も人材確保のためには、新卒一括採用だけではなく、採用の多元化が必要とのこと。
そうであるならば、但馬技術大学校には、このライフシフトを支援する役割があると思っていたところ、そういう時代潮流を見越した(?)実践者とも言うべき学生が在籍していることに気がつきました。
そこで、実践者に集まっていただき、実際に自分のキャリアを見直すこと、そのために但馬技術大学校で学ぶことについて、本音を大学校長にぶつけていただきました。
(1) やりたいことをせずに、後悔はしたくない。
奥田先生アドバイス 挑戦は反対に遭いやすい。でも強引にいく。
違うこと、新しいことをしようとすると、いろんな理由をつけて反対される。今までと違うことに対して、人間には拒否反応があるから。いじめはなくならないと言われるが、一つの集団ができると、そこからちょっと違うことがでるとそれを排除しようとするのと同じ。
そうした反対を説得して理解してもらえるのが一番いいが、強引にいかないといけないケースも多いと思う。
どちらがよかったかはわからない。信じること、やりたいことをやることだ。
(2) 但馬技術大学校で学ぶ意義は?
奥田先生アドバイス 実践的に学び、技能を身につけ、自分の腕でいきていくことを支える。
但馬技大は、実践的な勉強をし、自分に技能をつけて、堅実な会社に就職できる仕組みだと思う。
最近は、AIなどのコンピュータ技術に仕事をさせる流れにあるが、実は人間の持っている技能レベルは大変高い。自分の頭で考えることができるのが人間で、自分のアイデア、考え方次第で何でもできるし、感性を具現化できる可能性も持っている。
一方、人工知能はそこまでいかない。AIは自分で考えているように見えるだけで、実は考えていない。
こんな時代だからこそ、訓練をして技能をつけることに可能性があると思う。自分で創造する、そういう能力を育むのが学校だが、大学は、必要でないことも含め全部してしまう。但馬技大は、必要なことに絞って技能を身につけることで、勉強したことが生かせる。