朝晩が寒くなるにしたがい、木々の彩りが鮮やかになってきました。
あれほど暑かった夏が過ぎ、やっぱり今年も冬はやって来るのねっと実感しているこの頃です。
本日のカフェのテーマは、「外から但馬に来て感じること」。現在、但馬技大の約1/3の学生が、但馬以外の出身者です。その中から、建築工学科と機械工学科の8名の学生にご来店いただきました。
1 開催日時
令和2年11月9日(月) 16:15〜17:15
2 開催場所
但馬技術大学校応接室
3 喫茶店主
奥田孝一大学校長
4 内容
古くは国府・国分寺があり、明治維新の頃には豊岡県として近代化のスタートを切った但馬地域ですが、面積こそ県の1/4を占めるものの、現在の人口は約16万人で県の3%弱を占めるに過ぎません。
そこで、但馬地域以外から但馬技術大学校に学ぶ学生に、この地域に感じていることを語って頂きました。
(1) 但馬・豊岡の印象は?
① 「静か。何もないが良さがある。」「自然財産、歴史的街並みがすごい」「人の温かさを感じる」(播磨出身者)
② 「戸建販売価格が高い。ビル風がなく歩きやすい」(阪神間出身者)
③ 「暮らしやすいところ」(京丹後出身者)
(2) 但馬・豊岡の可能性
① リモートでできることが増えていけば、最後は環境が一番重要になる。観光地があり、温泉があるというのは大きなメリットだ。
② 田舎の学校には、少人数授業のメリットがあると思う。先生との距離も近く、教えて貰う環境が良い。
③ 他府県にいる友達の中には、田舎に住みたいという人が多い。生活費は都会より安いし、食べ物がうまいだけでも住む価値があるという人もいる。
④ 働き方改革で、都会で働き、週末は田舎で生活する二拠点居住が広がるかも。
⑤ 子供の頃に、田舎の生活を経験していれば、いつか戻ってこようという気にもなりやすい。
⑥ 女性が働くところが少ない気がする。田舎こそ、女性が起業するのを支援すればいい。
(3) 奥田大学校長コメント
① いろんなところに住んでみて思うのは、「住めば都」ということ。豊岡は、自然の中でリラックスできるのがいいと感じている。
② 田舎への移住や二拠点居住と言っても、理想と現実にはギャップがある。空気がきれいでだけでは生活ができない。やっぱり生活の基盤をもったうえで、それぞれの価値観をエンジョイしたい。
③ 但馬地域の人口は減少しているが、幸福度の高い国と言われるスウェーデンの人口はさほど多くない(日本の1.2倍の面積で、人口は約1,022万人(2018年))。人口の適性規模という考え方もあるのではないか。