日々の地道な訓練を通して、新たな知識を習得しながら技能向上に励む若年者が技能者を志すうえで、自身の技量がどの程度、備わっているかを確認するため、また、共通課題に取り組むことで、さらなる技能の向上を目指す。同世代の仲間と切磋琢磨し、競い合う競技会に建築工学科2年生、2名がチャレンジしました。
競技日
令和3年11月19日(金)
会場
兵庫県立ものづくり大学校
参加職種
建築大工
参加者
建築工学科2年 梅田祐綺 西谷理玖
取材記録
競技会に向けて約1ヵ月半の間、放課後、休日の時間を使い、課題の練習に取り組み、本番に挑みます。準備は万全、いざ競技会へ!!
① 会場の兵庫県立ものづくり学校に到着後、道具箱を搬入し会場入り、競技の説明を聞き、安全第一で、標準時間2時間45分の勝負に挑みます。
② まずは、木材の加工に必要な基準の線を桁・棟桁・梁・束・垂木の順に各材料に墨差し、さし金を使い、墨付けを行う。いつもと違う環境、雰囲気のため、少し緊張した様子で作業を進める。
③ 墨付け後は、加工に入り、鑿でほぞ穴を開け、鋸で材料を切断、墨付けした線を確認しながら、慎重かつ迅速に加工していく。
④ 加工後は、いよいよ組立。それぞれの部材がうまく組み上がるか、期待と不安が入り交じるなか、作業を進めていく・・・。課題完成!!さし金で寸法確認後、提出した。
⑤ 2時間45分の競技を終え、できばえを気にしながらも、達成感と同時に疲労感と空腹感を感じている様子であった。会場をあとにするときは、2名とも安堵した表情で美味しい昼食を食べに向かった。
競技会終了から約1ヵ月・・・。いよいよ結果発表の日!!
14名参加中 本校の学生1名が入賞しました。結果は3位。後日、表彰状を大学校長より受け取り、自身が身につけてきた技術が形となり、成果として現れた瞬間でした。
本校の2名の学生が競技会に参加し、結果はそれぞれでありましたが、課題に真摯に取り組む姿を目にし、彼らであればさらなる技能の向上できると確信しました。結果も大切ですが、経過のなかで自分自身が成長でき、自信に繋がることもあります。今回の経験を大切にして、今後の人生の糧になればと思います。