今年度も奥田大学校長が、毎月1回、喫茶室(ひとよんで「奥田カフェ」)を開きます。学生を無理矢理呼び込んで、ちょっとだけ真面目におしゃべりします。
1 開催日時
令和4年6月8日(水) 16:15~17:00
2 開催場所
兵庫県立但馬技術大学校 本館2階 センター教室
3 喫茶店主
兵庫県立但馬技術大学校 大学校長 奥田孝一
4 内容
今年度の第1回となる奥田カフェには、機械工学科の1年生5名がご来店。4月に入学して約2ヶ月が経過しています。ここ但馬技術大学校で学びたいことや将来の目標、不安を語っていただきました。
(1)まずは、奥田先生から学生への質問です。「これまでの2ヶ月の学生生活の感想は? 今後、なにを学んでいきたいの?」
勉強はついていけているけど、でも、座学よりも旋盤実習などの方が好き。
前職で2年ほど、働いていたけど、久しぶりの学生生活を楽しんでいるところ。
社会人としての目標を見つけたい。
思ったより座学の時間が多い。高校の時の方が旋盤などの実習の時間が多かった。これまで機械に触れたことがないので、新鮮。楽しい学生生活が送れている。
(2)逆に学生から奥田先生への質問です。「なぜ、大学教授をめざしたんですか?」
大学で機械工学を学んでいて、卒業したら民間企業に就職しようと思っていた。教員は頭の中になかった。ただ、たまたま研究室の教授から、高専の教員への応募を打診された。その後、博士を取得し、大学に移った。人との縁、出会い、運が人生にとって非常に大事だし、それを活かして、たまたまうまくいって、今に至っている。パナソニック創業者の松下幸之助氏の有名なエピソードのひとつに「採用面接において運の良さで合否を決めた」というものがある。応募者に「あなたは運がいいですか?」と尋ね、採用の参考にしたそうだ。失敗しても諦めずにいれば、いいことがある。運を運んできてくる。
(3)続いて、奥田先生からのアドバイス
就職に向けて、まずはうまくコミュニケーションをとる訓練をしたほうがいい。でも、コミュニケーション能力は簡単には身につかない。まずは、そのようなきっかけ作りを行って、なれていくことが重要。また、社会に出るといろいろな年代の人と話さないといけないので、少なくともクリアーに聞こえるような声量が必要。
先生からあてられたら、必ず正解を答えないといけないと思っているかもしれないが、そもそも、正解が必ずあるような質問ばかりでもない。「今後、考えたいと思います」でもいいので、何か、反応した方がいい。このようなことを心がければ、採用面接でもうまく対応できるようになる。
但馬技術大学校では2年間の学習期間がある。みなさんは来年、就職活動を行うが、その時にこの1年間でこんな力がついたとアピールしてほしい。日本人はおしとやかだが、外国人は本当に自分のことを強くアピールする。